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段差解消スロープ設置について大きく分けると3つに分けることができます。 1.歩行者の段差解消スロープ。 2.自走での車椅子使用者と歩行者の段差解消スロープ。 3.介護者が押している、車椅子使用者の段差解消スロープ。
スロープの種類は用途によって4つに分けることができます。 1.コンクリート等による路面状のスロープ。 2.工事を伴う据え置・固定用スロープ。 3.簡易・持ち運びができるスロープ 4.取り外しができる据え置きスロープ
スロープの設置には様々な場所による方法があります。 1.コンクリート等による路面タイプ 建物の入り口の段差が高い場合は、らせん状に距離を長くすることにより勾配を低くして、自走での車椅子使用者でも走行できます。また、手すりを設置することにより、高齢者も歩行が楽になります。 2.工事を伴う据え置き・固定用スロープ 自宅の玄関までの段差が高く、使用者が限られていて費用をできるだけ掛けない場合に多く用いられます。玄関前の敷地が広い場合は直線に、敷地が狭い場合はらせん状に設置します。ほとんどの場合は手すり付きとなります。 3.簡易・持ち運びができるスロープ 段差自体は高くないが車椅子では登れない場合や入り口前の敷地が狭く、借家・店舗など工事を伴うスロープが設置できない場合に、1枚タイプ・折りたたみタイプ等の持ち運びができるスロープを使用します。 4.取り外しができる据え置きスロープ 段差は低いが車椅子や自転車などでは乗り越えにくい場合に、置きっぱなしにする小さいスロープです。縁石の段差解消などにも使用されています。
バリアフリー法では下記のように記されています。 ■屋内 20/1の勾配 段差が80cmの場合 2000×0.8=1600 スロープ長さは16m必要とされています。 ■屋外 車椅子使用者が自走で走行する場合は、12/1の勾配 段差が30cmの場合 1200×0.3=360 スロープの長さは3m60cm必要されています。 介護者が車椅子を押す場合は、6/1の勾配 段差が30cmの場合 600×0.3=180 スロープの長さは1m80cm必要とされています。 ※ただし、高低差が75cm以下の場合は緩和することができるとも記されています。
上記のバリアフリー法はあくまでも公共的建築物としてのことですので、自宅や店舗など立地条件によっては、建物自体の工事を伴ってしまいますので、あまりバリアフリー法に縛られる必要はありません。 まずは、少しでも車椅子使用者が段差を乗り越えやすく、高齢者が段差を楽に歩行できる処置を行うという事がもっとも重要となります。